進化する糖尿病治療法

「自動血糖測定器」誰でもネットで買えて早期発見に役立つ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 この自動血糖測定器が患者さん以外でも使いやすいのは、従来の自己血糖測定器とは異なり、指先から血液を採取しなくていい点。ハードルが低くなりますよね。スマートフォンを使いこなせている人なら、すぐに操作に慣れるはず。

 糖尿病をまだ発症していない人が自動血糖測定器を使うとして、どのように糖尿病対策に生かすか? この測定器は最長14日間の血糖値を記録できます。何日間か連続して測定し、夕食後たくさん食べた後の血糖値、その翌日の血糖値などをチェックしてください。

 そろそろ忘年会シーズンなので、忘年会の翌日などは忘れずに測定を。膵臓が元気でインスリン分泌に何の問題もなければ、暴飲暴食しても翌日には正常値に戻っています。

 しかし膵臓が疲れてくると、なかなか戻りにくくなる。翌日も数値が高いままなら、病院できちんと検査を受けることを強くお勧めします。

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坂本昌也

坂本昌也

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

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