更年期を知って夫婦円満

大量出血と貧血がつらい「子宮筋腫」…閉経前の治療法は?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 ホルモンの分泌を抑える薬物療法では閉経と同じような状態になるため、更年期症状が出る場合もあります。骨量が減少するので、治療の目安は半年。閉経が近いからと薬物療法を選んでも、その人の卵巣が比較的元気でなかなか閉経しないと、薬物療法後も筋腫の悩みが付きまとうこともあります。

 人によっては「妊娠を希望していないから」「大量出血がつらすぎて耐えられない」などの理由から、子宮摘出手術を選ぶ人もいるでしょう。近年、新しい手術法や薬剤も増え、治療の選択肢が増えました。主治医に自分が何を望んでいるかをしっかり伝え、ベストな方法を選択してください。

 更年期世代の女性は、更年期症状以外でも、婦人科疾患の悩みを抱えがち。定期的に体をチェックしてもらえ、婦人科疾患の悩みを打ち明けられるかかりつけ医を持つことも大事です。

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小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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