がんになったら最初から「緩和ケア」を…最新事情を知る

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 がんで治療を受けていたが、延命のための治療が効かなくなった――。この場合、痛みなどの苦痛症状をコントロールしながら、療養する場所として自宅、または緩和ケア病棟という選択肢がある。緩和ケア病棟への入院も今後の選択肢のひとつにあるなら、早めに面談の申請をすべきだ。

「緩和ケア病棟の入院はすぐには難しいことが多い。都立駒込病院で言えば待ち人数10人ほどで、少なくとも1週間前後は待たなくてはならない。緩和ケア病棟の入院は、先駆けて面談や手続きが必要で、これすらも待たされる。面談や手続きを先にやっておけば、時間が短縮されます」

 面談しても、必ず緩和ケア病棟に入院しなければならないわけではない。入院するかどうかは後で決められる。なお、緩和ケア病棟を持つ医療機関でも、緩和ケア病棟が満床時には一般病棟へいったん入院できるところと、そうでないところがある。最初に確認しておいた方がいい。

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