90歳現役医師 最強の体調管理

テストで判定 50代で“朝立ち”がめったにないのは要注意

写真はイメージ(C)PIXTA

 元気がない、やる気が出ない、だるくて疲れが取れない、うつっぽいなどの体調不良はまとめて更年期障害と言われている。

「これらの症状もテストステロンの低下によるもの。通常なら精神科に行くところですが、そういった症状のある人は、ぜひ『メンズヘルス外来』へ行ってみてください。他に男性更年期外来、男性外来などさまざまな呼び名がありますが、昨今は男性ホルモンに関する専門知識を持った医療機関が増えてきました。泌尿器科が兼ねている場合もあります。泌尿器科と聞くと『ED(勃起不全)専門』と誤解している人が少なくありません。EDも男性ホルモン低下が原因であることが多いのですが、男性ホルモンの働きはもっと広いのです。受診する際は男性医学の知識があるかを確認するようにしてください」

 メンズヘルス外来を訪ねたらまず、担当医に「男性ホルモン(フリーテストステロン)値を測って欲しい」と伝える。

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熊本悦明

熊本悦明

1929年、東京都生まれ。東京大学医学部卒。日本メンズヘルス医学会名誉理事長、札幌医科大学名誉教授。現在は「オルソクリニック銀座」(東京・中央区)で、名誉院長として診療中。近著「『男性医学の父』が教える 最強の体調管理 テストステロンがすべてを解決する!」(ダイヤモンド社)がある。

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