病気を近づけない体のメンテナンス

【胃】食後に不具合 ダンピング症候群には早期と後期がある

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 後期ダンピング症候群の主な症状は低血糖のため起こる「脱力感」「倦怠感」「頭痛」「眠気」など。ひどくなると「冷や汗」が出たり、「目まい」がしたりして、中には「失神する」人もいる。

 食物が急速に腸に入ると、糖分が急速に吸収され血糖値も急上昇する。血糖が急上昇すると、膵臓は慌てて血糖を処理するインスリンを多量に分泌する。インスリンには糖をエネルギーに変えたり、余った糖をグリコーゲンに変換して肝臓や筋肉に蓄える働きがある。インスリンによって高血糖状態はすぐに正常に戻るが、今度は過剰に分泌されたインスリンが残ってしまい、逆に血糖が下がり過ぎて低血糖を起こしてしまう。そのピークが、食事をしてから2~3時間後というわけだ。

「ダンピング症候群が起きたら、頭を高くして(逆流を防ぐ)、横になって症状が治まるまで休みましょう。後期ダンピング症候群に対しては、甘いものを取ることで回復が早まります。外出時は、アメや甘いジュースを携帯するといいでしょう」

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