病気を近づけない体のメンテナンス

【胃】食後に不具合 ダンピング症候群には早期と後期がある

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「1日の食事の基本となる3食は、高タンパク・低炭水化物を心掛けるようにします。脂肪は可能ならばやや多めにすると、血糖を上げずに十分なカロリーを摂取することができます。ただ、取り過ぎると脂肪性下痢を起こしたりするので、注意が必要です。また胃からの排泄をゆっくりするために食物繊維が有効です。後期ダンピング症状対策としては、食後2時間をめどに軽く糖分や炭水化物を補給するといいでしょう。高血糖を防ぐのに、食後すぐ運動をすればいいかといえば、そうではありません。食後すぐ運動をすると、早期ダンピング症状が出やすくなるだけでなく、低血糖を誘発するので、注意してください。症状がひどい人は、逆に食後しばらく横になっていると、ダンピングの症状が出にくくなります」

 食後すぐの運動は控えるべきだが、食事で十分なカロリーを取り、できるだけ体重を減らさず、運動習慣で筋肉量を維持することは非常に大切になる。

 ダンピング症候群は、食事の取り方に慣れてくれば、多くの人は半年から1年くらいで起こらなくなる。しかし、その後も気を緩めず、自分に合った食生活を工夫しながら継続することが必要という。

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