90歳現役医師 最強の体調管理

男性の更年期に「男性ホルモン補充療法」という選択肢

(提供写真)

 とはいえ、男性ホルモン補充療法に副作用はないのだろうか?

「まったくそんなことはありません。私の70代の患者さんで奥さんが『男性ホルモンを打ったらがんになる』という迷信に惑わされて反対し、治療を一時中断した方がおられました。せっかくパワフルになられたのに、元気がなくなり、耐え切れずにまた、私の元に。『妻がうるさいので』と間隔を空けたのが悪かったのか、以前ほどの効果は出ません。極めて残念な事例ですね」

(構成=中森勇人)

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熊本悦明

熊本悦明

1929年、東京都生まれ。東京大学医学部卒。日本メンズヘルス医学会名誉理事長、札幌医科大学名誉教授。現在は「オルソクリニック銀座」(東京・中央区)で、名誉院長として診療中。近著「『男性医学の父』が教える 最強の体調管理 テストステロンがすべてを解決する!」(ダイヤモンド社)がある。

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