病気を近づけない体のメンテナンス

腸<上>14%が便秘…排便のコツは朝の水分で腸を刺激する

朝起きた直後コップ1杯の水を飲む(C)日刊ゲンダイ

■食物繊維は「不溶」と「水溶」を2対1で

 便秘を防ぐためには、どんなことが大切になるのか。

「腸にも生体リズムがあり、一日内で腸が活発に働く時間帯が2~3回あります。その中でも最も活発的なのは、朝起きたばかりの時間帯です。このときに胃に食べ物や水分が入ると、『胃・結腸反射』が起こり、下行結腸からS状結腸に向けて、強い収縮運動である『大蠕動』が起こります。そして結腸内にたまっていた便が直腸に移動して便意が起き、排便できるのです。ポイントは、大蠕動のピークである朝に排便を促すリズムをつくることです」

 そのためには、朝起きた直後にコップ1杯の水や白湯を飲むこと。胃に刺激を与えるためなので、温かいコーヒーやお茶でもかまわない。そして少量でもいいので朝食は必ず取ること。大蠕動は朝食後に最も強く起きるからだ。この大蠕動のゴールデンタイムに排便のリズムを合わせることが大切になるという。

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