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粉山椒は鮮烈な香りの石臼挽きを デトックス効果が

粉山椒を使った牛肉とゴボウのまぜご飯(右)とレンコンサラダ(C)日刊ゲンダイ
和の香辛料(2)粉山椒

 粉山椒はうなぎのかば焼きに使う香辛料として知られていますけど、多くの料理と好相性です。中でもすき焼きなどの甘辛いものや油分の含まれているものとよく合います。さわやかでピリッとする香りが味を引き締めてくれるからです。

 1品目は牛肉とゴボウのまぜご飯です。牛肉とゴボウの煮汁はだしを利かせて塩分を控え、粉山椒は味付けしたまぜご飯に散らします。

 2品目は山椒マヨネーズを使ったレンコンサラダです。粉山椒はマヨネーズの油分と合わせることで味が締まります。塩分はマヨネーズによるものだけです。

 どちらの料理も山椒と合いますし、清涼感ある独特の香りが控えた塩分を補い、食欲を増してくれます。

 わたしが使っている粉山椒は和歌山県産の「ぶどう山椒」の実を石臼で挽いたものです。ぶどうの房のように大粒の実をたくさんつけることからそう呼ばれていて、樹高が低く、枝には小さなトゲがあります。機械挽きだと熱が発生して風味が落ちますけど、石臼で挽いたものは特に香りが鮮烈です。

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