できたら寝るときは頭側の敷布団の下に座布団を敷くなどして、なだらかな傾斜をつくってから体を横にするようにしましょう。このとき体の左側を下にして寝るといいでしょう。胃は噴門から体の左側に大きく膨らんだ弓のような形をしているため、体の左側を下にして横たわれば胃液をためる場所ができて、胃酸が逆流しづらくなるからです。ただ時々、胃がねじれていたり、ひっくり返っていて逆に症状が悪化する方がいますので、頭側を上げる方法の方が無難かもしれません。
また、ポッコリお腹の人は腹圧の関係で逆流性食道炎になりやすいといわれます。日ごろから痩せる努力をすることも大切です。
(国際医療福祉大学病院内科学・一石英一郎教授)
内視鏡医が見た12月の胃袋