独白 愉快な“病人”たち

退院直後に「プロレスの仕事」が…クロちゃん語る脳動脈瘤

クロちゃん(C)日刊ゲンダイ

 足の付け根にある血管から脳までカテーテルを通して、動脈瘤の中にコイルを詰めて破裂を防ぐ手術です。詰め物が出てこないように瘤の口を鉄板でふさぐ可能性もあったのですが、鉄板を入れたら一生、血液がサラサラになる薬を飲まなくちゃいけない。

 そうなるとちょっとの傷でも出血が止まらないから仕事を選ばなくちゃいけなくなる……。だからドキドキしていたんですが、先生が上手にやってくれて鉄板は入れずに済みました。

 入院は10日間でした。前半は手術に向けて血糖値などを整える日々で、手術からは5日で退院。術後、たった1日でしたが寝返りもできない寝たきりを体験して動けないつらさを実感しました。

 でも、違う意味で大変だったのがツイッターでした。実は複雑な事情がありまして、病院の場所はおろか入院自体が極秘事項だったんです。なので、普段と変わらないツイートをし続ける必要がありまして、入院前の3日間に10日間分の写真の撮りだめをしたんです。いつもと同じようにツイートを更新しないとフォロワーが心配してしまうし、居所を捜し始める人も出てきてしまうので苦肉の策でした。

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