独白 愉快な“病人”たち

退院直後に「プロレスの仕事」が…クロちゃん語る脳動脈瘤

クロちゃん(C)日刊ゲンダイ

 ボク、1日に20回ぐらい更新するので、本当に撮りだめも大変でした。カバンに何着も服や帽子を詰めて、その目的だけのためにあちこち行って撮っては着替え、着替えては撮るを繰り返しました。やりながら、「なにやってんだろ?」って思いましたよ(笑い)。入院してからは天候や時間帯を考えてつじつまが合うように約30分おきに写真を更新。しんどかったです。でもある意味、気がまぎれましたけどね。

 退院した後で手術の報告をしたら、それまで以上に「うそつき」と言われましたけど、心配させないために頑張ったんです。優しいのも、しんどいもんです。

 事務所もひどくて、退院してすぐ「1カ月後にプロレスの仕事がある」と聞かされてビックリしました。ゆっくり体力を戻していこうと思っていたのに「えー、なんで」って思いました。「主治医から、もう普通に仕事して大丈夫とお墨付きをもらったから」なんてマネジャーは言ってましたが、プロレスは“普通の仕事”じゃないから! でもそこから必死に鍛えて結果的に早く回復できたんで、プロレスの仕事を入れたのは早く元気になってほしいという会社の優しさだったんだって無理やり思い込みました(笑い)。

3 / 5 ページ

関連記事