ドクター牧田 最強の食事術

理想は1日120g 日本人は炭水化物を食べ過ぎている

国の推奨量の3分の1でいい

「食事はバランス良く取りましょう」と言われますが、バランスの良い食事とは何でしょうか? それは「炭水化物」「脂質」「タンパク質」という3大栄養素からどのような配分でエネルギーを得るか、のことでしょう。炭水化物(糖質)はエネルギー源、脂質は細胞膜などの構成成分であり、タンパク質は筋肉や骨を作るのに必要な栄養素です。ちなみに炭水化物とタンパク質は1グラム4キロカロリー、脂質は同9キロカロリーのエネルギーを産出します。

 一方、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によれば、30~49歳の場合、男性は1日2650キロカロリー、女性は1日2000キロカロリーが必要で、炭水化物から50~60%、脂質から20~30%、タンパク質から13~20%が最適なエネルギー摂取バランスだとしています。

 仮に、炭水化物から60%、脂質から25%、タンパク質から15%で取ったとすると、男性は炭水化物を1日398グラム、脂質74グラム、タンパク質99グラムを取る必要があります。女性はそれぞれ300グラム、56グラム、75グラムです。

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牧田善二

牧田善二

AGE牧田クリニック院長、医学博士、糖尿病専門医。1979年、北海道大学医学部卒業。ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで糖尿病の合併症の原因とされるAGEを研究。96年から北海道大学医学部講師、2000年から久留米大学医学部教授。03年から糖尿病をはじめとした生活習慣病および肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開院、延べ20万人以上の患者を診ている。著書に「医者が教える食事術 最強の教科書」(ダイヤモンド社)ほか、多数。

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