毎週、各科が集まってのカンファレンスで、12月になると気になることがあります。新しくがんと診断された患者についてです。
「12月中の手術予定はいっぱいです。手術は年が明けてからになります」 こんな感じで、実際に手術が1月下旬になることもあります。
もちろん、中でも進行が速いと判断されるがんは早く手術予定が組まれます。ただ、固形がんは普通はそんなに速く進行はしませんから、治療上は問題ありません。それでも、「手術予定が新年になった患者は、この正月をどんな気持ちで過ごすのか?」がとても気がかりなのです。
やはり落ち着かなく過ごすのだろうか? 中には「手術が終わって退院した時が正月だ」と気持ちを切り替える方もいらっしゃいます。しかし、心の奥ではとても気にしながら正月を過ごされるのだと思います。「できれば年内に手術を終えて退院して、晴れて正月を迎えたい」と誰しもが思うでしょう。
がんと向き合い生きていく