独白 愉快な“病人”たち

作家の篠田節子さん ブラジャーのシミで乳がんが発覚して…

篠田節子さん(C)日刊ゲンダイ

 無理に温存しても乳房が変形しパッドやブラジャーで補正するのに苦労するとのこと。その後の検査で、意外に病巣が広くて温存は無理と分かり、全摘出手術となりました。

■全摘して8カ月後に再建手術

 前述の通り、その場の勢いもあって乳房再建を選択したので、乳房切除と同時にティッシュエキスパンダーという組織を伸ばすための装置を埋め込みまして、8カ月後に再建手術をしました。

 再建後はかゆみに悩まされました。人工乳腺バッグ(シリコーンインプラント)が胸の中で固定されるまでテープで持ち上げていなければならず、皮膚がかぶれるのです。とはいえ、放射線や抗がん剤治療はせずに済んだので助かりました。

 現在はホルモン療法を継続中です。再発予防のために女性ホルモンをカットする治療ですので副作用もあり、骨粗しょう症になりやすいというのもそのひとつ。適度な運動がいいらしいので、私は趣味の水泳に加えて階段を意識して使うようにしています。特に階段下りがいいみたいですよ。

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