また、ホモ・エレクトスはアウストラロピテクスの脳より3割以上大きく、中身も発達していたことがわかっています。「脳の大型化」の理由は動物の肉に豊富に含まれる長鎖脂肪酸によるものだともいわれています。
そして人間には他の動物と違い高度の脳の割に体が小さいという特徴があります。食肉により植物の摂取量が減ったことで、食物を消化する大きな消化器官は必要なくなったためだともいわれています。一説には、人類の消化器官は他の霊長類の6割程度まで縮小したそうです。もちろん、植物の摂取量が減ればそれをすりつぶすための頑丈な顎や大きな歯は必要ありませんからいずれも小さくなったのです。
最初の現生人類と考えられているネアンデルタール人とその後継のクロマニョン人は狩人で、クロマニョン人は総カロリーの3分の2は動物性食物から得ていて、「当時はトップレベルの肉食獣」だったと表現する学者もいるほどです。
ドクター牧田 最強の食事術