ドクター牧田 最強の食事術

「食の起源」が語る ヒトが糖質を抑えて肉を食べるべき理由

 興味深いのは狩猟で生活していた時代の人骨は、長身で体が頑丈で比較的病気が少なかったとされますが、農耕が始まると身長が10センチほど縮まり、病気もみられるようになり近代に向けて縮む一方だったという点です。

 農耕で得た穀物の安定供給による利点も多いのですが、肉食が人類をその姿形を含めて変えていったことは知っておいた方がいいでしょう。

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牧田善二

牧田善二

AGE牧田クリニック院長、医学博士、糖尿病専門医。1979年、北海道大学医学部卒業。ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで糖尿病の合併症の原因とされるAGEを研究。96年から北海道大学医学部講師、2000年から久留米大学医学部教授。03年から糖尿病をはじめとした生活習慣病および肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開院、延べ20万人以上の患者を診ている。著書に「医者が教える食事術 最強の教科書」(ダイヤモンド社)ほか、多数。

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