柚子胡椒は、刻んだ青柚子の皮と青唐辛子を粗くすり潰し、塩を入れてまぜ、柚子果汁を加えて熟成させた辛味調味料です。
わたしが使っているのはカネトシの「枯木ゆずごしょう」。枯木柚子とは種から100年以上かけて育った、高さが20メートルにもなる木に実る果実のことです。深くまで張った根は地中のミネラル分を多く吸収しますから、実る柚子はそれだけ味も香りも強いものになります。通常の柚子胡椒は塩気が多いのですが、カビの出ないぎりぎりの塩分で作られています。
前回、ご紹介したかんずりが味のしっかりしたもの、油で焼いたり揚げたりしたものとの相性が良いのに対し、柚子胡椒はさっぱりしたもの、だし汁ベースのもの、白身の魚や鶏肉や豚肉、野菜などとよく合います。ともに辛味調味料ですけれど、材料や調理法によって使い分けたいものです。
22日は冬至でした。冬至に柚子湯に入ると風邪をひかないといわれています。柚子には抗酸化作用や疲労回復効果のあるビタミンCが豊富です。
ようこそ!不老不死レストランへ
さっぱりしたものに合う柚子胡椒には疲労回復効果が
和の香辛料(4)柚子胡椒