病み患いのモトを断つ

東大大学院教授が解説 スロトレで認知症予防・がん抑制

4秒かけてゆっくりと(東大大学院教授の石井直方氏)/(C)日刊ゲンダイ

「ボディービルで鍛えた“筋肉貯金”のおかげで、ステージ4の末期から生還できたのかもしれません。がんが進行すると、筋肉が分解されてやせ細ります。骨髄移植前の無菌室でスロトレしていたのは、僕くらいでしょうね。僕と同じがんを告白した笠井信輔アナも、ぜひ病気を克服してほしいと思います」

 筋力の低下は、中高年の不調と関係が深い。その手っ取り早い解消法が、スロトレの定番スロースクワットだという。

「4秒かけてしゃがみ、4秒かけて立ち上がる。それだけです。不安定ならイスを使っても構いません」

 1セット10回。ラジオ体操のように習慣化し、慣れたら負荷を増やせばいい。

 きょうから始めよう。

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