令和時代 健康長寿の新常識

1回2分足らずで効果 体の冷えや不調に「爪もみ」のススメ

爪もみする際、親指は肺などの呼吸器に効果あり(C)日刊ゲンダイ

 冬は寒さから体が緊張して交感神経が活発になるなど、自律神経が乱れがち。それが原因で血流が悪くなり、風邪をひいたり、お腹が痛くなったりするなどさまざまな不定愁訴が発生する。自律神経とは、意思と無関係に内臓や血管などをコントロールしている神経のこと。緊張した時に活発になる「交感神経」と、リラックスした時に優勢になる「副交感神経」の2つがある。そのバランスが保たれている時は、体調が良く仕事も順調でぐっすり眠れる。

 この自律神経の乱れの調整を手軽に行えるのが「爪もみ健康法」だ。気血免疫療法会元理事長の故福田稔医師が考案した。

 両手の爪の生え際から2ミリほど下にある「井穴」は自律神経のバランスを整えることで知られている。そこを毎日刺激することで 血行が改善されるなどして、病気になりにくく、太りにくい体質になるという。

 やり方は簡単だ。反対側の手の親指と人さし指で爪の生え際を少し痛いけど気持ちがいい程度に押しもみするだけ。手の指をそれぞれ10秒ずつ、1日3回程度行う。指でもむだけでは物足りないという人は、ボールペンの先やつまようじの頭の部分を使って刺激するのもいい。ただし、強過ぎたり、回数のやり過ぎは逆効果になるので注意したい。

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