「歩幅」が狭い人は広い人より認知症の発症リスクが3倍高い

早歩きより大股歩き(C)日刊ゲンダイ

 認知症のひとつ、アルツハイマー型認知症は、興奮や攻撃性といった周辺症状を抑制する薬はあっても、「治す」薬はない。今すぐできる予防法でお勧めなのが、「歩幅を広くする」だ。

「歩幅の狭い人は、広い人に比べて認知機能が3・39倍低下しやすいことが、2012年に私たちがまとめた研究で明らかになったのです」

 こう言うのは、「たった5センチ歩幅を広げるだけで『元気に長生き』できる!」の著者でもある国立環境研究所の谷口優研究員。東京都健康長寿医療センターの研究チームが、群馬県と新潟県在住の1000人以上の歩行を測定。歩行動作のうち、歩幅を「広い」「普通」「狭い」と3つに分け、最長4年間、認知機能の低下を調べた。

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