半日断食ダイエットで生活リズムを回復「年明けうつ」撃退

新年仕事始めの朝、神田明神で参拝をするサラリーマンたち(C)ロイター

 研究では夜間14時間断食だったが、これを真似るには朝7時に食事をした人は夕方5時までに夕食を終える必要があり、難しい。ならば夜間12時間断食の半日断食ダイエットの方がより現実的だ。

 それにしてもなぜ、食べる時間を集中させるだけで、やせられるのか?

「ヒトを含めた地球上の多くの生物は約24時間周期からなる体内時計『サーカディアンリズム』を持っています。ところが、胃や腸、心臓、皮膚といった末梢組織はそれぞれ別の時間周期で動いています。このリズムを毎日一斉にリセットしているのが太陽光とその日初めて取る食事による刺激です。しかも末梢組織へのリセット力は食事の刺激がより強いことがわかっています。長い絶食時間を設けることは、最初の食事の刺激をより強めることになり、リセット力がより強調されることにつながるのです」

 実際、古谷氏は食事の内容や量を変えずに絶食時間を長くすることだけで20キロ近く減量した経験があり、病院の依頼で行った栄養指導でこの方法を使って多くの患者をやせさせることに成功したという。時差ボケ解消にも効果があり、始めて2~3日で効果が実感できる人も多いという。

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