病気を近づけない体のメンテナンス

肝臓<上>水と交互に飲み1週間に2日の休肝日を設けたい

写真はイメージ

「よく肝臓は“沈黙の臓器”といわれ、自覚症状がなく進行するといわれますが、早期の脂肪肝の状態では『体がだるい』『疲れやすい』、肝臓が腫れるので『右腹の違和感や鈍い痛み』などの症状が表れます。この時点で飲酒習慣を改善すれば元に戻せます。重症型のアルコール性肝炎になってしまうと、発熱や腹痛が起こり、半数くらいは亡くなってしまいます」

■飲んで酒に強くなった人が危ない

 肝臓に負担をかけない1日の飲酒の「適量」は、純アルコール量で約20グラム程度とされている。酒の種類で換算すると、ビールは中瓶(ロング缶)で1本、焼酎(35度)では2分の1合、ワインではグラス2杯、日本酒では1合、ウイスキーではダブル1杯となる。

 ただし、この適量は酒に強い人に対しての基準だ。アルコールは肝臓でアセトアルデヒドに分解され、さらにALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)によって無毒の酢酸に分解されて体外に排出される。日本人には、このALDHの働きが弱い(酒に弱い)人が約40%いる。

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