役に立つオモシロ医学論文

日本人約3万人を調査「通勤スタイル」を変えるとやせる

活動的な通勤スタイルで(C)日刊ゲンダイ

 5年間の体格指数の変化は、車・バイクによる通勤を継続していた人の0・19増加と比べて、徒歩・自転車もしくは公共交通機関による通勤から、車・バイクによる通勤に切り替えた人(非活動的になった人)では0・24増加と、より多く増加するという結果でした。他方で、車・バイクによる通勤から、徒歩・自転車もしくは公共交通機関による通勤に切り替えた人(活動的になった人)では0・1増加にとどまり、車・バイクによる通勤を継続していた人と比べても増加量が少ないことが示されました。

 この研究では活動的な通勤スタイルに切り替えることで、体格指数の減少が示唆されています。体重が気になる方は、通勤スタイルを少し変えてみるとよいかもしれません。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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