Aさんの実感として、米国のがん治療の手順は、初心者がいきなりサバイバルゲームに参加し、どうにかこうにか一つずつ画面をクリアするようなものでした。プレーヤーとして自分の手術方針を決めていくのは当然ですが、保険会社との契約という制約が常について回ります。また、画面をクリアするためのAさんの決断が遅れても、日本のように医師が「腫瘍が大きくなるから早期に手術しよう」と決断して患者に勧めてくれることにはなりません。治療するもしないも、どのタイミングで行うかも、決断して手続きをするのも、あくまでも患者自身が行い、その結果もすべて患者が引き受けるのです。
日本人で良かった!公的医療保険