病気を近づけない体のメンテナンス

肝臓<下>下戸の肝臓病NAFLDには成人の2割が罹患する

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「Fib―4インデックスは『年齢』『ALT』『AST』『血小板数』の数値から計算して、肝線維化の進行を評価する指標です。ALTやASTが正常値でも、血小板数が18(万/マイクロリットル)以下だと肝障害が進行している可能性があります。日本肝臓学会のホームページなどでは、4項目の数値を入力すれば自動で算出して評価してくれるサイトがあります。心配な人は健診の最新データで確認してみるといいでしょう」

 NASHのリスクは「低値」「中間値」「高値」で評価される。高値では肝生検の検査が必要になるが、肝臓に針を刺して組織を採るので体の負担が大きく入院が必要になる。いまは超音波検査に似た機器で、外来で体を傷つけることなく肝臓の線維化の程度や脂肪量が調べられる「フィブロスキャン」という検査法がある。中間値以上であれば、とりあえずこの検査で肝臓の状態を調べてもらった方がいいだろう。

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