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缶ビール(350㎖)1本 さめるまでの時間はどのくらいか?

アルコールを分解するスピードは個体差がある
アルコールを分解するスピードは個体差がある(C)PIXTA

 我々がお酒を飲むと、顔が赤くなり、酔い、次の日、頭が痛くなったりする。すべてはお酒に含まれるアルコールのせいだが、いったい、体の中で何が起きているのか?

 口から体内に入ったアルコールは、およそ20%が胃で、80%は小腸で吸収。それが肝臓で有害物質のアセトアルデヒドや酢酸に分解され、血液を通って体内をめぐる。前者は胸をドキドキさせたり悪酔いの原因となり、後者はさらに水と二酸化炭素に分解され汗や尿、呼気となって体外に排出される。

 ざっくりだが、これが【飲む→酔う→さめる】の流れだ。

 一般に、“酔いがさめる”のは、男性の方が女性より早く、顔が赤くならない人は赤くなる人よりアルコールの分解スピードが速い(早くさめる)といわれている。

 一方、1回に飲んだお酒に含まれるアルコールの量は、次の式によって求められる。

【Xグラム=お酒の量ミリリットル×(お酒の度数%÷100)×0・8(アルコールの比重)】

 例えば、缶ビールの場合、【350ミリリットル×5%×0・8=14】で14グラム。

 また、日本酒(14%)は1合、ウイスキーは60ミリリットル(ダブル1杯)が、アルコール換算で20グラムだ。

 アルコールを分解するスピードは個体差がある。とはいえ、およそ1時間で分解できるアルコールの量は、“体重×0・1”で算出されるという。体重70キロの人なら7グラム程度。

 つまり、この人が缶ビール1本を飲んだ場合、分解するまでに約2時間かかる。

 翌朝、大事な会議があるようなときは、しっかり計算してから飲みたいものだ。

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