“液体のり”が放射線治療のカギに 発見した大学教授に聞いた

液体のりの主成分でがん治療は大きく変わる?(C)日刊ゲンダイ

 画期的な発見をした、東京工業大の西山伸宏教授に聞いた。

「ホウ素中性子捕捉療法の大きな特徴は、がん細胞だけを破壊することです。たとえば、顔にがんができた場合、神経が多く、メスの痕も残ってしまうので、手術をやりづらいのですが、この方法なら治療が可能になります。いかに薬剤をがん細胞に集積させるかが課題でしたが、今回、クリアできた。“液体のり”の主成分を使ったのは、入手しやすく、安全性が確保され、安価なためです。あと5年すれば、実用化も可能だと考えています」

 5年後、がん治療は大きく変わっているのではないか。

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