“貧乏ゆすり”に効果アリ 変形性股関節症の意外な治療法

「銀座医院」整形外科の齋藤吉由医師(C)日刊ゲンダイ

 齋藤医師は、事前の問診やレントゲン写真などで、痛みの原因が椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など他の病気でないことを確認した上で、上記のジグリング効果が得にくい人を除いた患者に限り指導している。その結果、7割に痛みの改善が見られたという。

「最も効果があったのは80代の女性です。左足を引きずりながら杖をつき、『これまでいくつもの医療機関を訪ねたが皆、“薬を飲みなさい”“痛くても運動しないと歩けなくなるよ”と言う。頑張って指示に従ってきたが、少しも痛みが改善しない。手術は絶対に嫌。どうにかして欲しい』とおっしゃっていました。私が運動はすぐにやめて薬も極力飲むのをやめなさい、というと『今までの指示と違う』とビックリされましたが、1カ月ほどで痛みが改善され、その後、ジグリングを1日合算4時間ほど続けた結果、1年後には旅行に行くまで症状が改善しました」

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