Dr.中川のみんなで越えるがんの壁

北別府学ぶさんが告白 成人T細胞白血病は九州・沖縄に偏在

山本政権では投手コーチを務めた北別府学さん(右)/(C)日刊ゲンダイ

 万が一、発症すると、首や脇の下、脚の付け根などのリンパ節が腫れたり、免疫力の低下で風邪や肺炎にかかったり。赤血球や血小板の造血が妨げられると、倦怠感や動悸、鼻血や歯茎からの出血を招いたりします。

 北別府さんは貧血やだるさ、リンパ節の腫れなどがなく、軽い免疫力の低下で済んでいたのでしょう。

 この病気には5つのタイプがあり、進行が遅いタイプなら発症後も経過観察で済むケースもありますが、そうでなければ抗がん剤と骨髄移植に。骨髄の提供者が見つかって、移植がうまくいけば、浅野さんのように治癒が期待できます。北別府さんの復活を望むばかりです。

3 / 3 ページ

中川恵一

中川恵一

1960年生まれ。東大医学部医学科卒業。同院緩和ケア診療部長を兼務。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

関連記事