白内障「多焦点眼内レンズ手術」値段が大幅増加する人たち

写真はイメージ

■左右で異なる眼内レンズも可能

「それぞれ一長一短があります。例えば3焦点や2焦点は特に強い光をまぶしく感じるなどのグレアハロー、濃淡がはっきりしないコントラスト感度の低下が起こる可能性があり、患者さんの1割近くは『何だか不調』、1~2%は『眼内レンズを取り換えたい』と訴えます。半年ほどすれば慣れることもあるので、様子を見る場合もあれば取り換え手術を検討する場合もある。ただし、レンズの取り換え手術は白内障手術より難易度が高く、合併症のリスクも高まるので極力避けたい。だから、何を求めているか慎重に選ぶべきです」

 本当は細かいチェックなどがあり主治医との相談が必要だが、自分が求めていることを知るヒントとして、「夜、運転するかどうか」。運転する人はグレアハローがつらいので、単焦点か焦点深度拡張型が向いている。「手元をはっきり見たい」「メガネをかけたくない」なら3焦点。「手元をはっきり見たい」「メガネを時々かけてもいい」なら焦点深度拡張型。さらに「神経質な性格」なら焦点深度拡張型か単焦点。3焦点や2焦点だと“ちょっとした見えづらさ”も気に病むかもしれないからだ。

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