役に立つオモシロ医学論文

日光浴で乳がんが予防できる?研究論文が専門誌に掲載

炎天下で日光浴は…

 太陽光に含まれる紫外線はUVAとUVBに分けることができます。屋外での日焼けの原因は、主にUVBによるものです。UVAはUVBに比べて生体への影響は少ないといわれていますが、皮膚の奥深くまで到達する性質があり、シミやそばかすの原因になります。

 また、紫外線を長期間にわたり浴び続けると、皮膚細胞が障害され、皮膚がんの発生リスクを高めることが知られています。

 他方で、紫外線は皮膚の中でビタミンD生成を促すなど、生物にとって必要不可欠な側面もあります。血液中のビタミンD濃度が高い人では、がんのリスクが低下するという研究データも報告されており、皮膚がん以外のがんについて、日光浴の有益性が議論されてきました。そんな中、太陽光を浴びる時間と乳がんリスクの関連性について検討した研究論文が、環境健康科学に関する専門誌の2020年1月号に掲載されました。

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青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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