進化する糖尿病治療法

ダメばかりは長続きしない 悪いことを重ねないが重要

東京慈恵会医科大学の坂本昌也准教授(C)日刊ゲンダイ

 都内の出版社に勤務するA子さん(45歳)は、ワインと日本酒が大好きで、おいしいものを食べることも大好き。同じ趣味を持つ友人が多く、彼らと話題の店をよく訪れています。

 先週の様子を聞くと、月曜日は仕事相手とベルギービール専門店で肉中心のコース料理と飲み放題のお酒の中からワインを何杯も。火曜日は友人と新潟料理の店で日本酒をさんざん飲んだ後、スナック2軒をはしご。水曜日は、お取り寄せで届いた白子500グラムを夫と一緒に鍋やソテーで。日本酒を2人で1升近く飲み干す。木曜日は自宅で食事をしようとスケジュールを空けていたところ、「欠員が出たから」と友人から急な誘いがあり、予約困難な中華料理屋でコース料理とワイン。金曜日は魚料理と日本酒に力を入れる店で友人と食事。シメにウニ丼を食べる。土曜日は自宅で豆腐と野菜中心のメニューを日本酒と共に。日曜日は、以前から予約していたイタリアンで夫とコース料理。

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坂本昌也

坂本昌也

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

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