病気を近づけない体のメンテナンス

前立腺<下>肥満が男性尿トラブルを助長…対策は4つある

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「NOの放出が多ければ、前立腺や膀胱を弛緩させて血流量が増えるので、頻尿などの下部尿路症状がやわらぎます。それに陰茎海綿体の中でNOが出なくなると、陰茎への血流が悪くなるのでEDにもなります。テストステロンは全身のしなやかさ、若々しさを保つアンチエイジングのホルモンといえるのです」

 さらに精神的ストレスはテストステロンの分泌を低下させるだけでなく、「抗利尿ホルモン」の分泌も低下させる。脳から分泌される抗利尿ホルモンは、腎臓に作用し夜間の尿量を減少させる働きがある。この分泌が悪くなると夜間多尿になり、夜間の排尿回数が増えてしまうのだ。

■どれか一つではダメ

 これらのリンクした悪循環を断ち切り、前立腺肥大の下部尿路症状を予防したり、改善させるには、次の4つの対策が大切になる。どれか一つというわけではなく、どれも心がけて実践した方がいいという。

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