膝の軟骨を修復 「変形性膝関節症」を改善させる2つの体操

関節を温存するためには軽い運動がいい(C)日刊ゲンダイ

 一方、負荷や刺激が大き過ぎると、こうした物質が減少したり、痛みの原因となる物質が増えたりすることが確認されている。

「軽い運動というと散歩をイメージする人も多いのですが、変形性膝関節症の患者さんは動くと膝が痛むため、歩くことすら嫌になる。結果、運動不足による体重増や筋力低下からさらなる膝負担となり、症状悪化の悪循環に陥りかねません。そこでお勧めなのが『寝たまま膝ゆらし』『足バイバイ体操』です」

「寝たまま膝ゆらし」は布団か床の上であおむけに寝て、膝に負担がかからないように膝の下に折り畳んだタオルを置く。あとはかかとを起点にして、膝を5センチ程度持ち上げて下ろす動作を小刻みに繰り返す。両側でも片側ずつでもよい。

「足バイバイ体操」は両手を後ろについて床に座るか、あおむけの状態で、かかとを起点に両足を内外にブラブラ揺らす。いずれも違和感や痛みが出たら中止し、治まったら再開する。連続して行う必要はなく断続的に行い、それぞれ1日合計1時間を目指す。

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