耳鼻科医が実践 花粉症の症状緩和のために気をつけていること

加湿器をデスクに1台
加湿器をデスクに1台(C)日刊ゲンダイ

 生活の工夫も欠かせない。「赤坂山王クリニック」の梅田悦生院長は耳鼻科医で、自らも花粉症だ。抗アレルギー薬の服用とともに、毎日気をつけていることがあるという。梅田氏に聞いた。

■外回りの約束は 可能なら午前中に

「午前と午後を比べると、花粉の飛散量は午後の方が多い。スケジュールを自分で調整できるケースなら、外回りは午前中に済ませるのが無難でしょう」

 花粉症の人が窓を開けるのは恐怖でしかないだろうが、もし窓を開けて掃除するなら、午前中がいい。

■ベターは空気清浄機より加湿器  

 使って効果を実感したものは、空気清浄機がマスクを抑えて1位。ちょっと古いが、タイムセールサイト「ルクサ」の調査でそんな結果が出ているが……。

「空気清浄機と加湿器を単一機能で比べるなら、加湿器の方がいいでしょう。加湿すると、花粉が重くなって、飛び散らなくなります。さらに適度なうるおいによって、鼻の粘膜が守られるので、より効果的です」

 空気清浄機を購入するなら、加湿できるタイプがベターだ。仕事中も人の動きで、コートなどに付着した花粉が舞う。デスクに簡易加湿器を置いておくといいという。

■帰宅したらすぐ目と鼻を洗う 

 コートの花粉を落とすのは、寒くても玄関ではなく、家の外で。

「花粉を落としてから必ずするのは、洗顔と鼻うがいです。洗顔で目の周りの花粉を落として、鼻うがいで鼻の奥の花粉を洗い流すのです。鼻うがいは500ミリリットルの湯冷ましに小さじ1杯の食塩を溶かして行います。面倒なら、市販の商品を使うといいでしょう」

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 自分なりの対策法を探して、つらいシーズンを乗り切ろう。

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