独白 愉快な“病人”たち

歌手・門倉有希さん「乳がん」宣告の動揺と闘病と公表と

門倉有希さん(C)日刊ゲンダイ

 ただの湿疹だと思っていたら、「乳がん」だったのです。当初は公表を控えていましたが、応援してくださってるファンの方々に“隠し事”をしている状況を心苦しく思い、病状が落ち着いた2019年9月に病気を公表しました。

 異変は18年の夏に始まりました。左胸の脇の辺りに虫刺されのような小さい湿疹ができていたのです。ドレスを着るときにヌーブラをつけたりするので、汗でかぶれてしまったと思って市販の塗り薬で対応していました。でも、なかなか治らないので皮膚科で診てもらうと、そこでも「湿疹」とのことで塗り薬を処方されました。それをずっと塗り続けていたのです。

 しかし、月日が経つにつれてその湿疹がどんどん広がってきて痛がゆくなり、さすがに「おかしいな」と嫌な予感もしたんですけれど、ちょうど年末年始の忙しい時期だったので、「一段落したら病院に行こう」と先延ばしにしていました。

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