血管・血液を知る

「好中球」予備軍は血管壁付近や骨髄のプールで待機中

風邪でも活躍(C)日刊ゲンダイ

 好中球が1マイクロリットルあたり1500以下になる「好中球減少症」という病気があります。特に500以下になると、細菌などの感染に対する抵抗がなくなります。この病気の原因として、がん、白血病、貧血、ウイルス感染症、自己免疫疾患や人為的な薬剤、放射線治療などが挙げられますが、急性の場合なら数時間から数日で、慢性なら数カ月から数年も費やして発症することもあります。

 好中球減少リスクのある人は定期的な血液検査を受けた方がよいでしょう。

3 / 3 ページ

東丸貴信

東丸貴信

東京大学医学部卒。東邦大学医療センター佐倉病院臨床生理・循環器センター教授、日赤医療センター循環器科部長などを歴任。血管内治療学会理事、心臓血管内視鏡学会理事、成人病学会理事、脈管学会評議員、世界心臓病会議部会長。日本循環器学会認定専門医、日本内科学会認定・指導医、日本脈管学会専門医、心臓血管内視鏡学会専門医。

関連記事