病気を近づけない体のメンテナンス

首・肩<上>肩こりには肩甲骨はがし体操が効く

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 肩のマッサージを受けたいのなら、強く揉んだり押したりするのではなく、僧帽筋の表面をさするようなマッサージの方がいい。たとえば筋肉のむくみを取るリンパマッサージなどだ。肩こりを治すには、根本的な原因となっているインナーマッスルのこりをストレッチによってほぐすこと。それが「肩甲骨はがし」という体操だ。

「肩甲骨は、首を支えている筋肉の8割の筋肉が付いている骨で、背中の上部に左右2つあります。この肩甲骨を動かす運動をすることで、ガチガチに固まったインナーマッスルをほぐすのです」

■2週間から3週間で効果を実感

 肩甲骨はがしのやり方はこうだ。椅子に座った状態で背筋を伸ばして行う。まず、肘を曲げて左右の肩甲骨を背中の中央に寄せるように、5秒間かけて肘を後ろにゆっくり引く。その後、脱力させて腕を下ろす。さらに、肘を肩の上から下に向けて肩甲骨を寄せる運動を3回ゆっくり行う。ポイントは、肘を後ろに引くとき。肩甲骨を筋肉からはがすようなイメージで、肩甲骨の間をギュッと縮める。このときに、肘が下がらないように注意する。

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