「アルコール性肝障害は、飲酒に伴う酸化ストレスによって起こります。酸化ストレスは、悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカル)が鉄イオンを吸収することで生じる。よって鉄分を多く含むウコンは推奨できないのです」
――それではアルコール摂取の前に食べるとよいものはありますか?
「基本的には飲みすぎの症状を抑える研究はありませんから、科学的にこれを食べれば二日酔いに効くというものはありません。ただ、アルコール性肝障害を進ませるのが鉄分の過剰摂取のほかに、高脂肪食。そのため飲酒時には脂肪分の少ない炭水化物を一緒に取るのがいいでしょう。おにぎり、お茶漬け、ソーメン、そば、トースト、クラッカー。これらは胃の負担も少なく、二日酔いになった後の食事にも適しています」
人生100年時代の歩き方