人生100年時代の歩き方

牛乳やウコンに医学的根拠なし 医師が教えるお酒の新常識

慶応大看護医療学部教授の加藤眞三氏(C)日刊ゲンダイ

 ―――心臓疾患予防など、むしろ健康になると!?

「適度なお酒は2型糖尿病になりにくいといわれています。成人に多い糖尿病の型ですが、実はお酒を飲まない人に比べると飲んでいる人の方が発症が少ない。研究によって男性の場合、1日のエタノール摂取量が22グラムの人が、糖尿病の発生が最も低いのです。飲まない人よりも13%もリスクが低下することが分かっています。女性は1日24グラムが最も低い。アルコールがインスリンの働きをよくするためだと考えられています。ただし、すでに経口薬やインスリンを用いた治療中の人は低血糖発作を引き起こしやすくなります。糖尿病の人の飲酒は医師に相談してください」

 ――新型コロナウイルスによる肺炎の感染者が日に日に増えています。外食を避けたい人も多く、家飲み需要は高まりますが、気を付けることはありますか?

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