花粉症の薬は、必ずしも耳鼻科で処方されるとは限らない。高血圧や糖尿病などの人は内科で処方されたり、膝や腰の痛みなどがあると、整形外科で薬をもらうケースもある。医師の中にもステロイド不信が強い人がいて、そうすると、ステロイド点鼻薬がスルーされ、処方されないことがあるという。
「今の花粉症治療は、ステロイド点鼻薬がベースです。それで鼻の症状が抑えられなければ抗ヒスタミン薬を内服し、それでもつらければ、漢方の小青竜湯を加えます。3段構えが基本です」(堀氏)
ステロイド点鼻薬でよく処方されるのは、「アラミスト(一般名フルチカゾン)」「ナゾネックス(同モメタゾン)」「エリザス(同デキサメタゾン)」などで、鼻に1日1回噴霧する。ベースの“武器”がない人は、耳鼻科で処方してもらうといいだろう。
市販の点鼻薬にも、ステロイドを含むものがある。使い過ぎると、かえって鼻づまりを悪化させる。噴霧は1日1回と3段構えを肝に銘じよう。
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