ポイントは、これまでに感じたことがないような痛みで、心筋梗塞のリスクファクターを抱えている人は、より注意した方がいい。高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、家族に心筋梗塞の経験者がいる人で、過去に心筋梗塞を起こしたことがある人はなおさらだ。
都内の病院に勤める専門医がこう明かす。
「肩こりとは無縁だった同僚の医師が突然『肩が痛いなあ』と言い出したので、まさかとは思いつつ、『心筋梗塞も疑った方がいいよ』とアドバイスしたんですが、本当に倒れてしまって……幸い命は取り留めましたが、医師ですら、それが“放散痛”というサインであると気づかないケースが結構あるんです」
肩が痛い、歯が痛い。でも、いつもの痛みとは何か違う……そう感じたら、早め早めに対処することだ。
前出の代田浩之医師はこうも指摘していた。
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