新型コロナでマスクが手に入らない…必須の花粉症「薬」対策

まだまだマスクは入手困難(C)日刊ゲンダイ

 たとえば第2世代抗ヒスタミン薬(以下、抗ヒスタミン薬)はクシャミと鼻水に効き、鼻詰まりに効く薬となると抗ロイコトリエン薬になる。それぞれ効果が表れるまでの時間が異なり、抗ヒスタミン薬は比較的早く効くが、抗ロイコトリエン薬は効果が出るまで1~2週間かかる。

「花粉症の薬を選ぶには、どんな症状があるかに加えて、どういうときにどういう症状が出て、何をつらいと感じるかを患者さんから聞き、それに合った薬を、ちょうどいいタイミングで処方することが必要です。花粉症治療に詳しい耳鼻咽喉科でないと難しい」

 しかし、一般的にクリニックを受診すると、処方されるのは抗ヒスタミン薬。「鼻詰まりが最もつらい」といった人では「効果がイマイチ」と感じるだろう。また、医師ですら専門外となると適切な薬の選別が難しいのだから、素人が市販薬で花粉症の症状を抑えようとするのは、軽症患者を除いて、無理がある。

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