睡眠中の体の不動化とは、飲酒や疲労などで体の動きが悪くなり、十分な寝返りができない状態のこと。個人差はあるが、通常なら人は睡眠中に1時間あたり4回くらい寝返りを打つとされている。寝返りが多いとしっかり睡眠ができていないと思いがちだが、寝返りは長時間、同じ姿勢でいることを防ぐための大切な動作なのだ。
寝返りが打てないと、特定の部分に負担がかかり、その部分の血流が悪くなり疲れがたまる。それで朝起きたときの寝違えや腰痛が起こるのだ。
「体がこわばっていると自由な寝返りが打てないので、寝る前に肩と股関節のストレッチをする。また、肩と骨盤を合わせて、体が一体となって寝返りが打てるか、体をゴロゴロ転がして確認してから睡眠に入るといいでしょう」
頭や体が枕や布団に沈み込むと、寝返りが打ちづらくなるので適度な高さ、硬さのものを使う。分厚い掛け布団やサイズの合っていないパジャマなども、体が動きづらくなるので要注意だ。
病気を近づけない体のメンテナンス