ウイルス自体もマスクを通過する大きさのため、飛沫感染を防ぐという意味では、マスクにそれほど高い効果はありません。マスクはウイルスが付着した手で口を触る行為を防いだり、鼻や喉の粘膜を保湿してウイルスを侵入しにくくするためのものだと考えたほうがいいでしょう。
感染予防の基本は「手洗い」の徹底で、付着したウイルスを洗い流して体内に入れないことがいちばん重要です。さらに栄養と睡眠をしっかり取ることも効果的で、一般的な風邪やインフルエンザに対する対策と同じといえます。
もっとも、心臓疾患を抱えている人はより注意が必要です。COVID―19そのものが心臓に悪さをする危険はほとんどありませんが、肺炎を招くことで心臓疾患が重症化して死に至るリスクが高くなってしまいます。インフルエンザもそうですが、ウイルス性疾患は血圧や心拍数をアップさせるため心臓に大きな負担がかかるのです。発熱によって生じる脱水症状も心臓には大敵です。
上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」