また、手足口病などを起こすコクサッキーウイルスのように、ウイルスが心臓の筋肉に感染して炎症を起こす特発性心筋炎を発症しやすくさせる可能性もゼロとはいえません。
心臓疾患がある人は、先ほどお話しした手洗いなどの感染予防対策に加え、感染者と接触する機会を減らすために、なるべく人混みに近寄らないことや、外国人観光客が多いエリアへの外出も避けたほうが望ましいといえます。
ちなみに病院側としては、1人でも院内感染者を出すわけにはいきません。スタッフは感染予防(標準予防策+飛沫感染予防策+接触感染予防策)を徹底しているのはもちろん、患者さんの発熱の状況をしっかり確認して、疑わしいと思われる場合は声をかけて、可能性が高ければすぐに隔離します。
また、受診希望日から14日以内に湖北省、広東省、河南省、湖南省、安徽省、江西省、浙江省、重慶市を訪問した人で、37・5度以上の発熱と咳などの呼吸器症状がある場合は、必ず受診前に相談してもらうような体制を整えています。
上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」