AGEがたまりやすいのは全身のコラーゲン線維ですが、体の老化というと一番に思い出すのが皮膚でしょう。表皮・真皮・皮下組織の3層からできていて、特にAGEがたまりやすく老化しやすい場所が表皮と真皮をつくるコラーゲン線維です。ただし、表皮のタンパク質は40~50日で新陳代謝により総入れ替えされるため老化の影響は出にくいのですが、肌の奥底にある真皮や血管をつくっているコラーゲン線維は新陳代謝で入れ替わるまでに平均14~15年かかります。つまり、老化しやすい場所ということができます。眼球の水晶体を構成するクリスタリンや関節軟骨をつくるコラーゲンに至っては一生入れ替わりませんから要注意なのです。
この恐ろしいAGEは毎日少しずつ体内の化学反応により生まれ、食べ物にも少量含まれています。その多くは腎臓によって尿と共に排出されますが、腎機能が弱っている人は特に多く残ってしまうのです。
ドクター牧田 最強の食事術