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【新型コロナ対策】体温が1度低下すると免疫力30%ダウン

カラダを芯から温めるといい
カラダを芯から温めるといい

 新型コロナウイルスの感染拡大で、免疫力の注目度がアップしている。いまさら多くの説明は必要あるまいが、免疫力とは、体内に発生したがん細胞や、外から侵入してきたウイルスなどを攻撃する自己防衛システムのことだ。

 免疫力が低下すると、インフルエンザなどの感染症にかかりやすい、アレルギーが出る、疲れやすくなる――ともいわれている。

 一般的に、免疫力をアップするには――

①腸内の善玉菌を優位にして腸を元気にする
②カラダの代謝を上げ、体を冷やさない
③ストレスをためずに自律神経にメリハリをつける

 これらが大事だとか。たとえば、①では、乳酸菌を含むヨーグルトや、オクラなどのヌルヌル食品、食物繊維たっぷりのコンニャクなどを食べるのが効果的。

 ②には、体温を上げるような運動や入浴がいい。免疫力を正常に保つには、体温は36・5度が最適とされ、体温が1度下がると免疫力は30%低下し、1度上がると免疫力は一時的に最大5~6倍アップするそうだ。

 参考までに、カラダを芯から温めるには、“38~40度のお湯に20~30分つかる”といい。家庭の風呂でもできないことはないが、週に1度は銭湯や日帰り温泉に出かけて、頭のてっぺんからつま先まで温めるのもアリか。

 入浴してリラックスすることは、③にもつながる。我々の自律神経は、昼間は交感神経が優位に働き、夜間は副交感神経が優位に働くが、この緊張状態とリラックス状態のバランスが崩れると、免疫力が下がってしまう。

 自律神経の切り替えの意味では、睡眠前の入浴はタイミングのよい転換点。免疫力アップに影響することを覚えておくべきだろう。

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