「加熱―冷却」を1回行うと、DNAは2倍に増えます。となると、この工程を11回経ると1つのDNAが1024倍に増えるということになります。このようにDNAを増幅できるようになったことで、それまでは検出が難しかった微量なウイルスでも検出することができるようになったのです。また、PCR法を応用して「微妙なDNAの違い」も検出することができるようになりました。これによって、たとえばコロナウイルスの従来型と新型の微細な変化を検出して区別できるようになったのです。
インフルエンザのように、コロナウイルスでもこのPCR検出技術がキット化され、迅速に検査ができるようになることを祈るばかりです。
遺伝子治療薬はここまで来ている